だから私は魔法の絨毯に乗りたいだけ

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ブロガー考 存在価値ってなんなんだ

 

はてなブログ Perfect GuideBook

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何も胸を張れるようなものでもないが、私はブログを書いている。

 

人生にはたくさんの暇つぶしがあって、その膨大な中からあえてブログを選び取った理由は、昔から文章を書くことがさほど苦ではないから。ただそれだけだ。

 

作文や読書感想文などを友人たちがいやだいやだと苦労して書く中、私が嬉々としてものの数時間で書き上げていた理由は、物心つく前から、紙とペンを渡したら文字を書いていたことであろう。

 

文章にはその人の思考回路やポリシー、性格が反映されると思っていて、読むことで大昔の自分の精神状況や性格がわかるのではないか、と思い親に内容を尋ねたものの、字が汚すぎていまいち読み取れず、どのようなことを書いていたのかは謎だとの返事が返ってきた。本当に残念なことだが、何かこじらせていたらいやだなあとも思っていたので、少しホッとしたことを申し添えておく。

 

またもう一つ残念なことに、そのような子供だったからか、絵はからっきし上達しなかった。

 

読書感想文の賞はいくつか頂いた記憶があるが、絵に関しては、一切賞をとった記憶も、これといって褒められた記憶すらない。

 

美術館にいってロマネスクな絵を見るたびに、その美しさや人間のポテンシャルに感動するとともに、人間のステータス割振りの不平等さを実感する。割り振りに何か神様のような存在が本当に介入しているのであれば、今すぐ交渉のテーブルについていただくことを要求する。なんならデモだってしてもいい。

 

また、とりあえず頭に浮かぶ取り留めのないことをただひたすら書いていたからであろう、文字を書くスピードは速かったが、同時に字の汚さも他の追随を許さないものであった。

 

基本的に習いたての小学生のような文字を書いていたが、中学の頃、友達と手紙交換をする際に自分の字の汚さに辟易し、雑誌や友人の字を見ながらギャル文字を習得した。そのおかげで現在、とても達筆とは言えない崩した文字ではあるが、人前でもさほど恥ずかしくない、少しかわいい字が書けるようになった。

 

基本的に個人主義というか、自分は自分、他人は他人という姿勢を貫いている私が、かわいいギャル文字をかける女子こそ正義といった風潮にのまれ、今でこそ感謝感激である。おかげで字に関して劣等感をあまり感じることも、無駄な恥をかくこともなく済んでいる。社会で協調性を持つことがいかに大切かわかる経験であった。他人に流されない、世間に流されない生き方を崇拝し、ロックだなどと言って見当はずれな社会への反発をする人もいるが、個人の集まりである社会で正しいとされていることは大概個人にとっても有益になるものなのだ。ひきこもってみるなど、社会への反発をすることに何ら反対はしないが、少し柔軟な思考と大きな視野を持ってみても悪くないのではないか?とだけ提言しておく。

 

 

このように、昔から文章を書いていた私であるが、それならば日記帳にでも書いてろ、目が汚れると思われる方も多いであろう稚拙な文章を書いている。

確かに、文章を書くだけでは飽き足らず、世界に発信しているわけであるから、何か受け手に利益を与えるのが当然であろう。芸能人の2,3行のしょぅもない独り言がもてはやされるのは、発信者自体に価値があるからだ。それなのに私はどうか?外を歩けば掃いて捨てるほどいるような大学生である。到底価値があるともいえない。書く文章も稚拙な割に長く、珍しい経験のリポートをしているわけでもない。

でもだからと言って、ツバを吐きかけるのは一度やめてほしい。私にだって言い分はある。

 

言い分というのは、まあそうだなあ、うーん、こんなこと言うのもなんだけれども、せっかく書いたんだし誰かが見てくれるような環境を作りたいってことである。

 

もしかしたら、私の顔が超美少女であることを見抜く人がいるかもしれない。その人にとっては、私のブログは天国のようなページであろう。毎日ニコニコしながら私のアホのような文章に食い入るように見て、舌鼓をうっている様子が目に浮かぶ。

ほんでもしかしたら私が死後夏目漱石の再来としてもてはやされる未来を予知している方もいるかもしれない。「生前のブログなあー超おもしろかったんだよ!あのころはたぶん俺しか見てなかったなあ」と息子に思い出話をしている様子が目に浮かぶ。

 

 

・・・とまあ長々と書いたが、まあ、結局はね、ブログなんて自己顕示欲の塊なんです。

 

きれいなあの子が毎日SNSにアップしている自撮りみたいな。または、だれが着るねんみたいなド派手な洋服を着て街を闊歩するタレントみたいな。

 

個性の発現といえば聞こえはいいけれど、みんな独りよがりです。承認欲求。満たされないなら、満たされる環境を作るっきゃない!ってことです。

 

「いやなら見るな!」って本当に名言。ほんとその通り。・・・いや、そのうち面白くなるので、いやでも見てほしいなあ・・・

 

 

最後に、私が昔書いた、昔からの自己顕示欲の発現方法・俳句を一つ紹介します。性が恥ずかしいと思っていた小学生時代に、からかわれながら、恥らいながら書いた作品です。

 

お祭りの 花火が空に 恋してる

            椎名まるか

 

かっこよくて誠実で、とびきり優しい素敵な男性を知っている方、ご一報ください。それでは。

 

by Marca Shiina

 

 

 

承認欲求―「認められたい」をどう活かすか?

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自分のことをしゃべりすぎる若者たち (講談社+α新書)

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