だから私は魔法の絨毯に乗りたいだけ

きまぐれメモリアル/日常エッセイ/それでも私は元気です

貧乳考 夏を思いっきり楽しみたいの!

 

 

 

パーフェクト・サマー・ヒッツ (夏!海!ドライブ!BBQ!パーティー!完全版BEST HITS COVER)

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夏!

 

外気は熱く、体中汗だらけ。

 

最寄駅から自宅まで歩く間はもう一生外になんか出るものか、と悪態をついてしまうが、すこし涼んで窓を見ると、青い空が顔をのぞかせている。

 

すっきり爽快で、またついつい外に出てしまう。なんだか不思議と憎めない季節である。

 

そのような環境になると、人間としてすることは一つである。

 

そう、海やプールへいくこと。

 

すなわち、これは私のような貧乳には苦行そのものである。だってまず第一に、水着にならなくてはならないから。

 

水着って、下着みたいなあれでしょ?どうしたって、体の露出は激しくなる。地獄の業火にやかれるか人前で胸を出すか、どちらかを選べと言われても、何時間も悩み続け、地獄の執行人に苦い顔をされている自分が思い浮かぶ。

 

 

胸がなくたっていいじゃないか、と思う人もいるだろう。

 

胸があると、どこか太って見えてしまう、胸がないのは細いからだ、私はあなたがうらやましい、と苦し紛れに言われたこともある。

 

しかし、私には胸の貧しさを正当化できるほど華奢な体ではない。

 

毎日2カップ食べるハーゲンダッツのおかげか猫背のおかげか、それなりにたくましい体つきなのである。

 

天は2物を与えずともいうが、わたしの一物ってなんだろう。

 

つむじは大きく、ハゲているとさえ言われるし、自分への不満を挙げればきりがない。

 

ああ、一物ぐらいは頂きたい。例えば、聡明な頭か、世界中を虜にする美貌ぐらい私にあったってばちは当たらないはずだ。今からでも遅くはない、神様、交渉のテーブルについていただきたく存じます。

 

明日のプール用にヌーブラで胸を盛ってみる。でも何回見たところでズボラでアホな天パの163センチの貧乳のいかり肩。ああ、世界中の方何かの才能や美貌をからたった一握りずつ分けていただいたら、平和で平等な世界は実現するのになあ。

 

皆さん、私を巨乳にしてくれるのなら、

 

世界の偉い人一人一人に、平和の素晴らしさを説いて回ってあげよう。相手がなきながらもう絶対戦争はしないというまで。

 

大学の教授に掛け合って、明日の授業を休みにしてあげてもいい。

 

賽銭箱にいつもの何倍ものお金を入れるし、一日10回はいいことをする。あなたが道に迷っていたら、一目散に助けてあげる。

 

だからどうか、私を巨乳にするために、どうか皆さん尽力してくださいませんか。

 

私のこの訴えもじきにインターネットの海の藻屑となって消える。

 

誰が読むわけでもなく、だれ尽力してくれるでもなく、ただ初めからなかったのと同じように、ゆらゆら漂って消えてしまうだろう。

 

いいのだ。だって、私に価値なんてない。巨乳になって一体誰が喜ぶというのか?

 

悪役フェイスで、アラジンのジャファーに似ている女の巨乳の姿を誰が見たいのか?

 

そうよ、わかってる、わかってるの・・・・・・

 

 

 

私は全然諦めがよくない。

 

底抜けのポジティブさだけを持って、今日もバストアップに勤しむ。

 

さて、今日も体中の肉をブラジャーに詰めて、二の腕から胸に肉を送って、申し訳程度の鶏肉を食べて、明日のプールに備えよう。

 

できたら明日までに、私を名実ともにDカップぐらいにしていただけないでしょうか。

 

それが難しいようであれば、世界中の女の胸をAAAカップぐらいにしてください。わたしが一番の巨乳になればそれでいいですから。

 

おやすみ世界。

 

 

 

 

 

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 by Marca Shiina